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キッチンの種類と特徴について知ろう!

キッチンは大きく分けると2種類

キッチンは大きく2つの種類に分けられます。

・対面キッチン
・対面ではないキッチン

これらはリビングと対面しているかどうかによって分けられ、さらに種類は細分化されます。

 

対面キッチン

対面キッチンとは、リビングやダイニングに対面する間取りのキッチンのことです。
リビングとの距離が近いため、調理中でも家族とコミュニケーションを取りやすいという特徴があります。
開放感があっておしゃれに見えるため、人気のキッチンタイプです。

対面キッチンには、「オープンキッチン」「セミオープンキッチン」の2タイプがあります。
リビングとの隔たりがない「オープンキッチン」、腰壁などで一部仕切られる「セミオープンキッチン」です。

対面ではないキッチン

対面ではないキッチンとは、リビングやダイニングに面していないキッチンのことです。
リビングから離れた場所にあるため、調理に集中したい方などにオススメです。

 

対面キッチンの種類

対面キッチンは、主にこの6種類に分けられます。

・I型キッチン
・L型キッチン
・U字キッチン(コの字キッチン)
・セパレートキッチン(Ⅱ型キッチン)
・アイランドキッチン
・ペニンシュラキッチン

 

対面ではないキッチンの種類

対面ではないキッチンは、主にこの2種類に分けられます。

・壁付けキッチン
・独立キッチン

ここからはそれぞれのキッチンの特徴と、メリット・デメリットについてご紹介します。

 

I型キッチン

I型キッチンとは、シンクから作業台、コンロまでを横一直線に配置したキッチンのことです。
上から見た時にアルファベットの「I」に見えるため、I型となったようです。
シンプルでスタンダードなタイプのキッチンのため、バリエーションが豊富です。

メリット

・横一直線のコンパクトな動きで調理できる
・設置スペースがコンパクト
・他キッチンと比べると、比較的安い傾向にある

デメリット

・横幅が長いと、動線が悪くなる
・逆に、横幅が短いと、作業スペースが狭くなる
・複数人での調理には不向き

 

L型キッチン

L型キッチンとは、シンクとコンロを離れた位置に設置し、L字型になっているキッチンのことです。
基本的には、コンロとシンクが90度で向かい合うように設置されることが多く、
上から見た時にアルファベットの「L」に見えるため、L型となったようです。

メリット

・身体の向きを変えるだけで良いため動線が短く、作業スペースが広い
・収納スペースを確保しやすい
・シンクとコンロが分かれているため、複数人で作業しやすい

デメリット

・設置するために、広いスペースが必要
・上手く活用しないとコーナ部分がデッドスペースになるため、使い方に工夫が必要
・コーナー部分の収納スペースが使いにくい

 

U字キッチン(コの字キッチン)

U字キッチンとは、キャビネットがコの字型のレイアウトで、シンクやコンロがキッチンの中央を囲むように配置されているキッチンのことです。
一般的に、作業する方を囲むようにコンロ、シンク、カウンターの3面で構成されており、
上から見た時にアルファベットの「U」(もしくはカタカナの「コ」)に見えるため、U字(コの字)となったようです。

メリット

・3面の配置に無駄がないため動線が短くなり、作業を効率的に進められる
・調理や収納のスペースが広い
・作業を分担して、複数人でスムーズに調理できる

デメリット

・設置するために、広いスペースが必要
・L型よりコーナーが多いため、有効活用するにはより工夫が必要
・コーナー部分の収納スペースが使いにくい

 

セパレートキッチン(Ⅱ型キッチン)

セパレートキッチンとはシンクとコンロが別々で、通路を挟んで設置されているキッチンのことです。
作業スペースが平行に並んでおり、上から見た時に数字の「Ⅱ」に見えるため、Ⅱ型とも呼ばれるようです。

メリット

・シンクとコンロが独立しているため、作業スペースを取りやすい
・シンクとコンロが別々のため複数人で作業しやすく、作業スペースも広く取れる
・振り返って作業できるため、動線が短い

デメリット

・シンクとコンロが離れているため、間の通路が汚れやすい
・設置するために、広いスペースが必要
・他キッチンより、価格が高い傾向にある

 

アイランドキッチン

アイランドキッチンとは、壁から離れた独立した場所に設置されたキッチンのことです。
視界を遮る物がなく、開放的でデザイン性の高いキッチンです。
名前通りどの面も壁に接しておらず、島(アイランド)のように独立していることからそう呼ばれるようです。

メリット

・おしゃれで、開放感がある
・壁に接していないため、左右どちらからでも出入りできて便利
・遮る物がないため、調理中のコミュニケーションが取りやすい

デメリット

・リビングからキッチンが丸見えのため、常に片づけておかないと生活感が出やすい
・収納スペースが少なく、設置に広いスペースが必要なため、間取りに制限が出ることがある
・他キッチンより、価格が高い傾向にある

 

ペニンシュラキッチン

「ペニンシュラ」には「半島」という意味があり、半島のように左右どちらかが壁と接しているキッチンのことです。
アイランドキッチンを片側だけ壁に付けたものと考えると分かりやすいです。

メリット

・オープンタイプの場合、開放感がありスタイリッシュな空間になる
・セミオープンタイプの場合、キッチン内の丸見えを回避しつつ、カウンターを使用して配膳はスムーズに行える
・遮る物がないため、調理中のコミュニケーションが取りやすい

デメリット

・吊戸棚を省いた場合が多く、収納が少なくなりやすい
・オープンタイプの場合、油はねや水はねに注意が必要
・アイランドキッチンより、回遊性や動線の良さはやや下がる

 

壁付けキッチン

壁付けキッチンとは、キッチンの正面の向きが部屋の壁にくっついているキッチンのことです。

メリット

・コンパクトに設置でき、リビングなどのスペースを広く確保することが出来る
・窓や換気扇を設置しやすい
・シンプルなキッチンのため、価格を抑えられる

デメリット

・リビングに背を向ける形になることが多いため、リビングなどの様子を確認しにくい
・複数人で調理するには狭い
・リビングからキッチン内が全て見えてしまう

 

独立キッチン

独立キッチンとは、リビングやダイニングから独立した空間に作られたキッチンのことです。

メリット

・リビングとは別場所にあるため、調理に集中できる
・料理の匂いや煙などが広がりにくい
・1つの場所としてキッチンスペースを作ることで、収納スペースを確保できる

デメリット

・独立した空間のため、リビングにいる家族とコミュニケーションが取りづらい
・キッチン用のスペースが別に必要となる
・キッチンがダイニングから離れているため、配膳や片付けに手間がかかる

 

毎日使うキッチン。自分たちの希望や生活スタイル、使い方に合ったキッチンを選んで、快適な料理時間を手に入れましょう!

 

 

この記事のまとめ

  1. キッチンの種類は大きく分けると、対面キッチンと対面ではないキッチンの2つに分けられる。
  2. 対面キッチンはさらに、アイランドキッチンやL型キッチンなど6種類、対面ではないキッチンは壁付けキッチンと独立キッチンの2種類に分けられる。
  3. 家族とコミュニケーションを取りたい方や、開放感・デザイン性を求める方は、対面キッチンがオススメ。
    調理に集中したい方や、リビングからキッチンが見えないことを好む方は、対面ではないキッチンがオススメ。

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