家づくりの知識
人気の平屋!その良さとは?
人気急上昇中の平屋
昔はシニア世代からの人気が高かった平屋。近年では、若い世代や子育て世代からの人気も多く集めています。
では、平屋の何がそれほどまでの人気を集めているのでしょうか?
今回は人気の理由と、平屋のメリット・デメリットについてご紹介します。
平屋とは?
そもそも平屋とは、「1階建ての住宅」のことです。
階段がなく、リビングや寝室、水まわりなどの全てがワンフロアにあります。
昔の日本では平屋が主流となっていましたが、現在では限られた土地に多くの家を建てるため2階建ての住宅が多くなりました。
しかし、近年はまた平屋ブームが到来しています!
将来を見据えた家づくりや、子育てにも優しいバリアフリーな暮らし、コンパクトな平屋の住みやすさ、シンプルなデザインなど、平屋ならではの魅力が様々な世代から人気を集める理由のようです。
平屋のメリット
① 生活動線がコンパクトで暮らしやすい
平屋はワンフロアで行き来が少なく、2階建ての住宅に比べて生活・家事動線が短くコンパクトになります。
それにより効率の良い動線を作れるため、快適な暮らしを送ることが出来ます。
② 家族とのコミュニケーションが取りやすい
家族の気配を感じやすい平屋。家族との距離が近くなるため、自然とコミュニケーションが増えます。
子どもの気配を感じやすく、転落の危険も少ないため、子育て世帯にも人気が高くオススメです。
③ 地震の揺れや風に強い
建物は高いほど、地震の震動や風の影響を受けやすくなります。
また、上からの荷重が2階建ての住宅に比べて少ないため、構造が安定しやすく耐震性も上がります。
④ メンテナンス費用や光熱費を抑えられる
2階建ての住宅に比べて面積が少ないため、メンテナンスの修繕費や光熱費を抑えることが出来ます。
屋根や外壁塗装などの一般的な目安は、15年に一度と言われています。
永く住み続けるために、定期的なメンテナンスは欠かせません。その費用が少しでも安くなるのはありがたいですね。
また、最近は光熱費も高騰しているため、ワンフロアで光熱費が抑えられる平屋はより魅力的なのかもしれません。
⑤ 空間を活かしたデザインが可能
屋根の高さは法律で決められています。
平屋は2階部分がないため、空間を自由にデザインすることも出来ます。
天井を高くしたり、スキップフロアやロフトを作ったりなど、屋根の形状に合わせた自由な設計が可能です。
屋根の傾斜を活かした勾配天井や、見せ梁なども、開放的でデザイン性が高く人気です。
平屋のデメリットと対策
① 広い土地が必要
2階建ての住宅に比べると、広い敷地が必要となる平屋。
立地は良くても、土地の形や広さで平屋を断念することもしばしば…。
土地を決めてから後悔しないように、土地探しと家づくりを一緒に考えて進めていくと良いですね。
② 建築費用が高くなりやすい
平屋は建物が土地に接する部分が多く、土地の基礎工事の面積も広くなります。
コストがかかる屋根と基礎の部分が、2階建ての住宅より広く必要になるため、費用が高くなりやすいです。
土地、建物含めた資金計画をしっかりと行いましょう。
③ プライバシー、防犯面での懸念
寝室や居室など全てが1階にあるため、プライバシーや防犯面での不安があります。
塀や砂利、センサーライトの設置、窓ガラスを防犯ガラスにするなど、対策を行うと良いですね。
④ 水害時の心配
豪雨や河川氾濫などによる浸水の心配があります。
平屋の場合、2階へ逃げる「垂直避難」が出来ないため、避難場所の確保が困難になります。
平屋の建築を考えている方は、事前にハザードマップなどで浸水しない場所かを確認しておきましょう。
この記事のまとめ
- 暮らしやすく、子育て世帯にも優しいバリアフリーな平屋は、今若い世代からも人気を集めている。
- デザイン性も高く、動線がコンパクトなど、魅力がたくさんの平屋。
防犯や水害、広い土地が必要などのデメリットは、土地探しと家づくりを一緒に進めて対応していくと良い。