エコな住まいづくり
エコな家づくり
約40年前は、住宅の断熱性能の重要性が考えられることはまだまだ少なかった時代でした。以前は、断熱性能より住宅の広さを競う時代(バブル期)でした。
環境問題が進行になり、一般住宅にも省エネが求められるようになりました。
近年は、どの住宅会社も断熱性能を重視する傾向にあると思われます。
もちろん非常に重要なことであるのは間違いないですし、断熱性能が高いに越したことはないのはもちろんです。
しかし、壁、天井、床が持つ断熱性能だけで住まいを考えるだけでなく、
一世帯当たりの冷暖房の総量から考えを見直すと大きな住宅よりも小さな住宅の方が、空間には消費エネルギー量が少ないことは明白です。
地域に大きく左右はされますが小さな住宅は、ほどほどの断熱性能・気密性能でいいのではないかという考えは、間違いではないと思います。
省エネ住宅の先進国では、日本住宅の2倍程度の性能をもっています。
しかし、やみくもに省エネ先進国の住宅をそのまま取り入れるのは難しいことではないのですが、現実的に住宅建設費にも大きく関係してくるため、日本にあった多様な気候風土に応じた、無理のない省エネ住宅を目指すのも現実的ではないかなと思います。
小さな空間・居場所
畳の部屋は場所を多義的に使うには打ってつけです。予備の部屋として来客が泊まれるとか、赤ちゃんがいるときにはおむつを替えたり、昼寝をさせたり、いろいろと便利です。
ただ広い面積が必要かといえば、2~3畳あれば十分です。
スペースには限りがあります。小さな部屋でも平面だけで考えるのではなく、立体的に考えることで限りある空間を有効活用することができます。書斎の空間は広くとることはできないが、やはり欲しいと考えるご主人様は多くいらっしゃいます。実際に1.5畳でもデスクと棚があれば十分充実した空間と言えます。
2025年には、法令改正もあり、より省エネに関心をもつ、お施主様も増えると思います。
UA値、C値、ηAC・・・・・難しいことはまた別のお話ですが、考え方を少し変えるだけでエコなお家づくりができると思います。
数字ばかりにとらわれてしまうと、本来、豊かな暮らしのためのお家づくりが楽しくもなくなってしまいます。(もちろん数値も大切ですが)
今回のブログでは設計からの別観点でお話をさせていただきました。そんなお家づくりに一緒に携われればと思います。