家づくりのポイント
屋根材って?種類と特徴について

こんにちは!!設計工務部の浅田です。
先日、長崎市で開催された【長崎ランタンフェスティバル】へ行ってきました🏮
中国の旧正月(春節)を祝う「春節祭」を起源としたお祭りで、長崎の冬を彩る一大イベントです!
皇帝パレード・龍踊り・変面ショー等イベントが盛り沢山で、食べ歩きが出来る中華街もあり、異世界に訪れたような体感が出来ます😆
長崎ランタンフェスティバルと言えば、ランタンフェス限定販売の「チョコマファール」🍫💗
開店前から行列が続く超々人気商品‼私は、残念ながらGET出来ず…。来年こそは!!!
休日に、プチ遠出も悪くないな。と感じた浅田でしたw
さて今回は、【屋根材】についてお話し出来ればと思います。
家にとって、なくてはならない屋根。皆さんが、よく見ている屋根に様々な種類があることをご存知でしょうか?
自然災害の多い日本では、雨風に耐え地震の揺れにも強い屋根材が必要不可欠です。
そこで、住まいに合わせた最適な屋根材の選び方についてご紹介します。
屋根の重要性🏡
①雨から守る防水性🌧️
→大きな役割である雨風を凌ぐこと。室内に雨が入ることを防ぎます。
②寒い気候から守る断熱性☃️
→家全体の断熱性能を高め、寒さを防ぎます。
③地震の揺れから守る耐震性🏘️
→軽い屋根材を使い、家の重心を低くすることで、揺れの影響を防ぎます。
④台風等の強い風から守る耐風性🌪️
→屋根の形状・傾斜を改善し、強風から防ぎます。
⑤長い年月から腐食等を守る耐久性🏚️
→屋根の種類によって、災害から防ぎます。
屋根材の主な種類と特徴
日本に使われている屋根材には、様々な種類があります。
代表的なものは、瓦です。ですが、近年では瓦よりもリーズナブルで、扱いやすい屋根材や、軽量化することで耐震性を高めた屋根材も主流になりつつあります。
■瓦(粘土系)…昔の屋根材は、瓦屋根が一般的でした。どっしりとした重圧感が魅力です。
〇メリット
厚手でどっしりとした見た目を持ち、滑らかな曲線とツヤのある漆黒の輝きがあり、
重量のある材質なので、強い風や雨にも耐えられる強度を持っています。
劣化が少なく色が剥げたりカビやコケの付着も心配ありません。
✖デメリット
その分重いことがデメリットです。瓦屋根を支えている柱の負担は大きく、地震による揺れに対して貧弱な側面があります。
地震によって家が傾くと、重い瓦の屋根は一気に崩れて家の崩壊を招きます💦
しかし、最近では瓦の軽量化が進み、耐震性が高い材質の瓦も多く出回っています。
■ストレート屋根…板状の屋根材で様々な色があります。リーズナブルさがメリットです。
スレート屋根は、コロニアルやカラーベストとも呼ばれています。
〇メリット
薄い板を並べた形状をしており、すっきりとシンプルなデザインが特徴です。
材質はセメントと繊維素材ですが、厚さが5~6mmと薄いため重量は瓦のわずか半分ほどしかありません。
そのため屋根の負担が少なく耐震性に優れています。さらに断熱性・耐火性も備わっています。
✖デメリット
瓦などに比べるとコストが安いことが魅力です。スレート屋根はコストが安い分、劣化が早い特徴があります😰
スレート屋根は塗装が剥げると雨水が染み込みやすくなり、色褪せや汚れが目立ちだします。
そのまま劣化を放置すると、傷みが激しくなり雨漏りの原因となってしまいます。
■ガルバリウム鋼板…金属系の屋根材です。軽量で耐震性が高く、デザイン性にも優れています。
ガルバリウム鋼板の主成分はアルミニウムと亜鉛で約50%ずつ含まれています。
見た目はトタンに近い形状をしていますがデザイン性や耐久性に優れているため、住宅の他デザイン建築などにも使われています。
〇メリット
ガルバリウム鋼板はサビや色褪せに強い性質があり、住宅建材として大変注目されています。その耐久年数は約25~30年と言われています。
デザインは、ブラックやネイビー・ダークグレーなどのスタイリッシュカラーが多く使われます。
表面は独自のメッキ合金によるマットな質感が上品さを際立てています🤩
✖デメリット
軽量で薄い材質であるため防音性が低い特徴を持ちます。屋根に雨が当たると、他の屋根材よりも音が響きやすいことがあります。
さらに、熱を伝えやすいため、断熱性が低くなります。そのため、断熱材との併用が必要となります。
■セメント系屋根…セメントで造られており形状は様々。瓦のような形をしているものもあります。
セメントとは、粘土や石灰・石膏などを水で練って作られた素材のこと。
このセメントに砂を混ぜたものをコンクリートと言い、建築材料としてモルタルとも呼ばれます。
⭕メリット
瓦よりも柔らかい質感が特徴で洋風の家にも馴染みやすいデザイン性があります。
色も様々でブラウン系やレッド系のスパニッシュスタイルやブルー・グリーンと言った鮮やかな色も多く出回っています。
また、スレート屋根のように平らな形状もあります。
本来のスレート屋根よりもどっしりとした雰囲気で高級感を演出してくれることが魅力です🥰
✖デメリット
見た目はしっかりしているセメント系屋根ですが、粘土瓦よりも耐久性が低く定期的なメンテナンスを必要とします。
メンテナンスを怠ると、セメントに混ざった砂がボロボロと崩れてきたり、ヒビ割れが起こります。
防水性がなくなってくると雨水が浸透し、カビ・コケが付着しやすくなります。
屋根材を効果別に徹底比較✨
□耐震性
🥇ガルバリウム鋼板:屋根材が非常に軽く家屋への負担を大きく軽減できるため耐震性が向上します。
🥈アスファルト:軽量に作られた屋根材のため耐震性は優れています。
🥉コロニアル:屋根材としては軽めな屋根材です。耐震性○。
□耐久性
🥇ガルバリウム鋼板:20年相当の耐候試験を実施している。耐久性は優れています。
🥈和瓦:瓦自体の耐久性には優れているが下地が傷みやすく手入れが必要になります。
🥉コロニアル:10年~20年で色あせやコケ・カビが発生します。
□防水性
🥇ガルバリウム鋼板:暴風雨にも強く、特徴である防雨堤により防水効果が高く安心です。
🥈トタン瓦棒:屋根自体は防水対策として使用しますが棟や谷などから水がまわりやすいです。
🥉コロニアル:暴風雨に比較的弱く隙間などから雨水が入り込みます。
□遮熱性
🥇和瓦:日本家屋にみられる夏の涼しさはこの和瓦にも関係します。屋根が熱をかばい部屋の温度を保ちます。
🥈ガルバリウム鋼板:屋根材の特徴として素材と下地に空気層を作り熱を逃がします。遮熱効果としては優れています。
🥉セメント瓦:和瓦のように素材自体が頑丈で重いため熱は屋根で止める事が可能です。遮熱効果○。
□防音性
🥇和瓦:雨音や外の雑音を寄せつけません。周りがうるさい環境の場合は防音効果を最大に発揮します。
🥈セメント瓦:和瓦と似た特性です。重厚な素材が防音効果を高めます。
🥉ガルバリウム鋼板:屋根に当たる雨音が少し気になるかもしれません。
□総合評価
🥇ガルバリウム鋼板:ガルバリウム鋼板は非常にパフォーマンスに優れています。比較統計からも間違いのない屋根材といえます。
🥈和瓦:瓦の屋根は古くから使われている実績のある屋根材ですが、やはり重量面から耐震性が懸念されます。
🥉コロニアル:普及律としては現在トップともいえるでしょうが、メンテナンス性などから少し劣りがみられます。
最適な屋根材で生活を快適に!
屋根材によって、住宅性能が大きく変わります。
普段は、あまり気にすることがない部分ですが、それぞれのメリット・デメリットをライフスタイルに合わせて選ぶ事がない大切になってきます。
耐震性が高い住宅の場合、スレート屋根やガルバリウム鋼板など軽量で耐震性の高い屋根材がおすすめです。
冬の寒さが厳しい地域では、断熱性の高い瓦やセメント系屋根が良いでしょう。
このブログをきっかけに、ご自宅の屋根材に目を向けて、メンテナンス等を考えてみるのもいかがでしょうか?
これから、住宅作りをする方は屋根の性能を、把握しライフスタイルにあった屋根材を選んでみるのも大切だと思います!
ぜひ、YUUKIHOMEへお越しください。小さな悩みや気付きでも構いません。お待ちしております😆
またお会いしましょう👋